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乙4「性質消火」の攻略|引火点・発火点・消火剤を完全整理【2026年版】

化学専攻卒 監修|2026年4月更新|読了目安:10分

性質消火(危険物の性質と消火)は10問中4問以上間違えると、他の科目が満点でも不合格になる科目です。逆に言えば、引火点・発火点・消火剤の3テーマを確実に押さえれば得点源になります。

この記事では、試験に出る内容に絞って完全整理しました。

📋 目次

  1. 性質消火の試験構造
  2. 引火点の完全一覧
  3. 発火点の完全一覧
  4. 水溶性・非水溶性の区別
  5. 指定数量の一覧
  6. 消火剤の選び方
  7. 頻出ひっかけパターン
  8. よくある質問

性質消火の試験構造

性質消火は全35問中10問を占めます。合格ラインは6問以上(60%)。

⚠️ 足切りに注意

10問中4問以上間違えると即不合格です。法令が満点でも、性質消火が5/10では不合格になります。3科目のバランスが最重要です。

出題の中心は次の3テーマです。これを確実にすれば6〜8問は取れます。

引火点の完全一覧 毎回出題

引火点とは「点火源があれば引火する最低温度」です。数値が低いほど危険です。

物質名引火点品名(分類)水溶性
ジエチルエーテル-45℃特殊引火物わずかに溶ける
ガソリン-40℃以下第1石油類(非水溶性)非水溶性
二硫化炭素-30℃特殊引火物非水溶性
アセトアルデヒド-39℃特殊引火物水溶性
アセトン-20℃第1石油類(水溶性)水溶性
メタノール11℃アルコール類水溶性
エタノール13℃アルコール類水溶性
灯油40℃以上第2石油類(非水溶性)非水溶性
軽油45〜70℃第2石油類(非水溶性)非水溶性
重油60〜150℃第3石油類(非水溶性)非水溶性

💡 覚え方のコツ

引火点の順番:ジエチルエーテル(-45)→ガソリン(-40)→二硫化炭素(-30)→アセトン(-20)→メタノール(11)→エタノール(13)→灯油(40以上)→軽油(45〜70)
「ジガニアメエ灯軽」と語呂で覚えると便利です。

発火点の完全一覧 毎回出題

発火点とは「点火源がなくても自然に発火する最低温度」です。引火点と混同しないことが最重要ポイントです。

物質名発火点特記事項
二硫化炭素90℃(第4類で最低)蒸気管の熱でも発火。水中保存
ジエチルエーテル160℃引火点は最低クラス
ガソリン約300℃引火点は低いが発火点は灯油より高い
軽油250℃
灯油255℃ガソリンより発火点が低い
エタノール363℃
アセトン465℃引火点は低いが発火点は高い

⚠️ 最頻出ひっかけ

「ガソリンは第4類の中で引火点・発火点ともに最低だ」→ 誤り。
発火点が最低なのは二硫化炭素(90℃)。ガソリンの発火点は約300℃で、灯油(255℃)より高い。

水溶性・非水溶性の区別 毎回出題

水溶性かどうかは消火剤の選択に直結します。確実に覚えてください。

水溶性非水溶性
アルコール類(メタノール・エタノール)ガソリン
アセトン灯油・軽油・重油
アセトアルデヒドジエチルエーテル
酸化プロピレン二硫化炭素

✅ 覚え方

「アルコールとアセトンは水溶性。ガソリン・灯油・軽油は非水溶性」これだけ押さえれば大半の問題に対応できます。

指定数量の一覧

指定数量は危険物の規制基準となる量です。危険なものほど少量で規制対象になります。

品名非水溶性水溶性代表物質
特殊引火物50Lジエチルエーテル・二硫化炭素
第1石油類200L400Lガソリン(非)・アセトン(水)
アルコール類400Lメタノール・エタノール
第2石油類1,000L2,000L灯油・軽油(非)
第3石油類2,000L4,000L重油(非)
第4石油類6,000Lギヤ油・シリンダー油
動植物油類10,000Lヤシ油・アマニ油

💡 ポイント

水溶性の方が指定数量が多い(2倍)。水で薄まるため危険性が相対的に低いという考え方から。また特殊引火物は一律50Lで水溶性・非水溶性の区別がありません。

消火剤の選び方 毎回出題

消火剤の選択は「水溶性か非水溶性か」と「危険物の種類」で決まります。

非水溶性の危険物(ガソリン・灯油・重油など)

水溶性の危険物(アルコール類・アセトンなど)

⚠️ 最重要ポイント

アルコール類火災に通常の泡消火剤は使えません。アルコールは水溶性なので泡が溶けて効果がなくなります。必ず「耐アルコール泡消火剤」が必要です。これは毎回出題されます。

特殊な危険物の消火

物質特記事項
二硫化炭素発火点90℃と極めて低い。水中保存する。消火には水(窒息も可)
アルキルアルミニウム禁水性。水をかけると爆発的に発火。乾燥砂で対応

頻出ひっかけパターン

性質消火で繰り返し出るひっかけパターンをまとめました。本番前に必ず確認してください。

ひっかけ①:ガソリンの発火点

「ガソリンは第4類で引火点・発火点ともに最も低い」→ 誤り
発火点が最低なのは二硫化炭素(90℃)。ガソリンの発火点は約300℃で灯油より高い。

ひっかけ②:引火点21℃の分類

「引火点21℃の液体は第1石油類だ」→ 誤り
第1石油類は引火点21℃「未満」。21℃ちょうどは第2石油類。「未満」と「以上」の境界に注意。

ひっかけ③:二硫化炭素の保存

「二硫化炭素は冷暗所に密栓して保存する」→ 誤り
二硫化炭素は水中に保存する。発火点が90℃と低く、水で覆うことで蒸発と発火を防ぐ。

ひっかけ④:水溶性の指定数量

「アセトン(第1石油類・水溶性)の指定数量は200Lだ」→ 誤り
水溶性の第1石油類は400L。非水溶性(ガソリン等)が200L。水溶性は常に非水溶性の2倍。

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よくある質問

引火点と発火点の違いを簡単に教えてください
引火点は「点火源(火花など)があれば引火する最低温度」。発火点は「点火源がなくても自然に発火する最低温度」です。引火点が低い物質が必ずしも発火点も低いわけではありません。ガソリンは引火点が-40℃以下と非常に低いですが、発火点は約300℃と灯油より高いです。
水溶性危険物にはなぜ通常の泡消火剤が使えないのですか?
アルコールなどの水溶性危険物は水に溶ける性質があるため、泡消火剤をかけると泡が溶けて消えてしまいます。消火効果がなくなるため、水溶性の危険物火災には「耐アルコール泡消火剤(水溶性液体用泡消火剤)」を使用する必要があります。
指定数量が最も少ない品名はどれですか?
特殊引火物の50Lが最も少ない(最も厳しく規制される)です。ジエチルエーテルや二硫化炭素が該当します。危険なものほど少量で規制対象になるため、指定数量が小さいほど危険度が高いと理解してください。
二硫化炭素はなぜ水中に保存するのですか?
二硫化炭素の発火点は90℃と第4類危険物で最も低く、蒸気管や暖房の熱程度でも発火する危険があります。水中に保存することで蒸発を抑え、点火源との接触を防ぎます。二硫化炭素は水より重く水に溶けないため、水の中に沈んだ状態で保存できます。

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