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乙4 頻出問題・ひっかけ対策
よく出るパターンを完全網羅【2026年版】

化学専攻卒 監修|2026年4月更新

乙4の試験問題には、毎年繰り返し出題される「頻出パターン」があります。これを事前に把握しているかどうかで、本番の正答率が大きく変わります。

この記事では、性質消火・法令・物理化学の3科目について、頻出テーマとひっかけパターンをまとめました。試験前に一度通読しておくことをすすめます。

⚠️ ひっかけの最重要ポイント:問題文の最後「正しいものはどれか」「誤っているものはどれか」を必ず確認してください。本番の焦りで読み間違えるケースが非常に多いです。

目次

  1. 性質消火の頻出パターン
  2. 法令の頻出パターン
  3. 物理化学の頻出パターン
  4. 直前チェックリスト

性質消火の頻出パターン

頻出①:引火点と発火点の混同 毎回出題

❓ ひっかけ問題の例

✗ 「ガソリンは第4類の中で発火点が最も低い」

✓ 正解:発火点が最も低いのは二硫化炭素(90℃)。ガソリンの発火点は約300℃。

引火点(-40℃以下)と発火点(約300℃)を混同させる典型問題。「引火点が低い=発火点も低い」は誤り。

物質引火点発火点
ジエチルエーテル-45℃160℃
ガソリン-40℃以下約300℃
アセトン-20℃465℃
エタノール13℃363℃
灯油40℃以上255℃
軽油45〜70℃250℃
二硫化炭素-30℃90℃(最低)

頻出②:引火点21℃の分類境界 毎回出題

❓ Q:引火点21℃の液体は第何石油類か?

✗ 「第1石油類」

✓ 正解:第2石油類。第1石油類は引火点21℃「未満」。21℃ちょうどは含まれない。

「未満」と「以上」の境界を意識する。21℃以上70℃未満が第2石油類。

頻出③:アルコール火災の消火剤 頻出

❓ Q:エタノール火災に通常の泡消火剤は使えるか?

✗ 「使える」

✓ 正解:使えない。アルコールは水溶性なので泡が溶けて消火効果がなくなる。耐アルコール泡消火剤(水溶性液体用泡消火剤)が必要。

水溶性危険物(アルコール類・アセトン)には専用の消火剤が必要。非水溶性(ガソリン・灯油)なら通常の泡でOK。

頻出④:二硫化炭素の保存方法 頻出

❓ Q:二硫化炭素の正しい保存方法は?

✗ 「冷暗所で密栓して保存」

✓ 正解:水中に保存する。発火点が90℃と極めて低いため、水で覆って蒸発と発火を防ぐ。

「危険物を水中に保存する」という直感に反する事実がひっかけとして機能する。

頻出⑤:指定数量と水溶性の関係 頻出

同じ品名でも水溶性か非水溶性かで指定数量が異なります。

品名非水溶性水溶性
第1石油類200L(ガソリン等)400L(アセトン等)
第2石油類1,000L(灯油・軽油等)2,000L
第3石油類2,000L(重油等)4,000L

✅ 水溶性の方が指定数量が多い(2倍)。「水で薄まるので危険性が低い」という考え方から。

法令の頻出パターン

頻出①:許可と届出の区別 毎回出題

❓ Q:貯蔵する危険物の品名を変更する場合、必要な手続きは?

✗ 「市町村長等の許可」

✓ 正解:届出でよい。

施設そのものを変えるなら許可。中身(品名・数量)や管理者の変更なら届出。語呂:「品は届ける、施設は許可する」

許可が必要届出でよい
施設の設置品名・数量・倍数の変更
位置・構造・設備の変更廃止・譲渡・引渡し
危険物保安監督者の選任・解任

頻出②:保安距離が不要な施設 頻出

❓ Q:次のうち、保安距離が必要でない施設はどれか?

✗ 「すべての施設に保安距離が必要」

✓ 保安距離が不要:給油取扱所・移動タンク貯蔵所・地下タンク貯蔵所・屋内タンク貯蔵所・簡易タンク貯蔵所

「不要な施設」を覚えた方が問題を解きやすい。保有空地との混同にも注意。

頻出③:倍数計算 毎回出題

複数の危険物を貯蔵する場合の規制判定:

計算式:A貯蔵量÷A指定数量 + B貯蔵量÷B指定数量 = 合計倍数
合計が1以上 → 規制対象(許可が必要な施設として扱う)

例:ガソリン100L(指定数量200L)+灯油500L(指定数量1,000L)
→ 100/200 + 500/1000 = 0.5 + 0.5 = 1.0 → 規制対象

⚠️ 1.0は「1以上」なので規制対象になります。「1を超える」ではなく「1以上」に注意。

頻出④:移動タンク貯蔵所の保安監督者 頻出

❓ Q:移動タンク貯蔵所(タンクローリー)に危険物保安監督者の選任義務はあるか?

✗ 「ある」

✓ 正解:選任義務はない。ただし危険物取扱者が乗車する義務はある。

「タンクローリーは危険→監督者が必要」というイメージがひっかけとして機能する。

頻出⑤:運搬と移送の違い 頻出

運搬移送
方法容器に入れて車両で運ぶ移動タンク貯蔵所で運ぶ
免許不要乙種以上の免許が必要
その他表示義務あり免状携帯義務あり

物理化学の頻出パターン

頻出①:燃焼の三要素と消火方法 毎回出題

燃焼の三要素消火方法具体例
可燃物除去消火ガスの元栓を閉める
支燃物(酸素)窒息消火泡・CO₂・砂で覆う
点火源(熱)冷却消火水をかける

⚠️ 「水は窒息消火」は誤り。水は冷却消火。窒息消火は酸素を遮断する方法。

頻出②:電気火災への消火剤 頻出

❓ Q:電気設備の火災(C火災)に適応する消火剤は?

✗ 「水・泡消火剤」

✓ 正解:CO₂消火剤・粉末消火剤。水や泡は感電のおそれがあり使用不可。

A火災(一般)・B火災(油)・C火災(電気)で適応消火剤が異なる。

頻出③:燃焼下限値と危険性 頻出

❓ Q:燃焼下限値が低い方が危険か、高い方が危険か?

✗ 「高い方が危険」

✓ 正解:低い方が危険。濃度が低くても燃えるため、引火しやすい。

また、燃焼範囲が広いほど危険(燃える濃度域が広い)。

頻出④:静電気の発生と対策 頻出

液体を流す際に静電気が発生します。流速が速いほど発生しやすい

対策:流速を下げる・接地(アース)する・導電性の容器を使う。

✅ 「静電気と流速は関係ない」は誤り。流速が速いほど発生しやすいという関係がある。

試験直前チェックリスト

本番前に以下を確認してください。

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