本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。試験制度・受験料・日程等の最新情報は必ず消防試験研究センター公式サイトでご確認ください。
「会社から乙4を取るよう言われた」「転職に向けて資格を取りたい」という方に向けて、乙4試験の仕組みを一から解説します。
危険物乙種第4類(乙4)は、消防法に基づく国家資格です。ガソリン・灯油・軽油・重油など「引火性液体」を取り扱う施設で必要とされます。
ガソリンスタンド・化学工場・倉庫・タンクローリーなど、幅広い職場で求められる資格であり、危険物取扱者の中で最も受験者数が多い区分です。
危険物取扱者の資格は甲種・乙種(1〜6類)・丙種に分かれています。乙4は「乙種第4類」で、第4類危険物(引火性液体)のみを取り扱える資格です。
乙4の合格率は例年30〜40%前後で推移しています。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 約260,000人 | 約90,000人 | 約35% |
| 2023年度 | 約270,000人 | 約95,000人 | 約35% |
| 2024年度 | 約280,000人 | 約98,000人 | 約35% |
3人に1人しか受からない計算ですが、これは「なんとなく受けた人」も含んだ数字です。きちんと対策すれば合格率は大きく上がります。
乙4は3科目で構成されており、すべての科目で60%以上を取らないと不合格になります。1科目でも足切りになると、他の科目が満点でも不合格です。
| 科目 | 問題数 | 合格基準 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 | 暗記中心。量が多い |
| 基礎的な物理学・化学 | 10問 | 6問以上 | 理解が必要。後回しにしがち |
| 危険物の性質と消火 | 10問 | 6問以上 | 足切り最多。引火点の数値暗記が必須 |
物理化学・性質消火は10問しかないため、4問以上ミスすると即足切りです。問題数が少ない科目ほど1問の重みが大きいことを意識してください。
乙4は化学の知識がゼロでも合格できる試験です。必要な勉強時間の目安は以下の通りです。
| 背景 | 目安の勉強時間 |
|---|---|
| 化学の知識がある(理系出身など) | 20〜40時間 |
| 化学の知識がほぼない(文系・初学者) | 40〜60時間 |
| 忙しくて時間が取れない社会人 | 1〜2ヶ月(毎日30分) |
丸暗記ではなく「なぜそうなるのか」を理解しながら進めると、ひっかけ問題にも対応できるようになります。
乙4は全国の都道府県で年に複数回実施されています。東京・大阪などの大都市では毎月実施されており、受験機会が多いのが特徴です。
乙4に受験資格はありません。年齢・学歴・実務経験に関係なく、誰でも受験できます。
効率よく合格するには、勉強する科目の順番が重要です。
頻出テーマ(引火点・発火点・指定数量・許可と届出の区別など)に絞って繰り返すことが合格への近道です。